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  • 百水

感想文1

更新日:2021年4月3日

数十年ぶりに文学本を読んだのが「人生の花火」でした。

若いころなら1日で読破できたと思いますが、

この年では、1週間かかりました。

なかなかの長編で力作ですね。

久しぶりに読書をする機会になりました。

感謝します。

冨部さんと年齢が近いせいもあり、

ところどころに出てくる音楽関係の記述は

共感できるところが多かったです。

また、集成材という言葉がポンと出てきたところは、

さすが林産学科出身だということを思いました。

「花火の開いた一瞬をとらえる」、ということの本当の意味はわかりませんでした。

ビックバンのはじまり、宇宙の大元(人生とは何だろうか)を探求するということでしょうか?わかりません。

小林秀雄に興味がおありのようですね。

私も高校の時、同じ教科書でしょうか、「無常という事」を読んだ記憶あります。

私は、若いころ、小林秀雄の言ってみれば理科系的な緻密さよりも、

私が持っていないものを持つ、中原中也のほうに、抒情的な詩に惹かれました。

小林秀雄とは親交?(敵対)があったように思います。

「無常という事」で思い出しました。

今から20年ほど前の大学院の講義で、

アメニティ木材学という講義をしていました。

レポート課題に、木材のアメニティ(快適性)とは、どういうことだと思うか?

という題で出題したのですが、

学生の一人が、「無常という事」を掲げて、レポートを発表しました。

文庫本を私も買って読み返しました。

理解が難しかったんですが、

「快適な環境にいると、何か自然と思い出すことがある。思い出すことがあるとき、今いる、その環境は快適であるのではないか」と勝手に理解しました。

長くて済みませんでした。


百水


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花火写真家の金武武さんをモデルにした小説。 あくまでもモデルで自伝ではない。あとがきにも書かれているが、金武さんだけではなく作者である冨部さんの経験も織り込まれているらしい。 描かれている人生はまさに波乱であるように感じる。 喘息で闘病した幼少期。療養所での出会いと別れ。大人達に夢を否定され違う職につくも長続きせず退職。そして結婚式場のカメラマン見習いになったり。 しかし学生時代に見た花火の感動を

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