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  • 直江

感想文10

 一気に読み終えました。

 初志貫徹 自分が一生かけて取り組める「花火写真家」を掴み取ったことは、宝ですね。

 この世に一つしかない金武さんの生きるすべ。

 持って生まれた金武さんのやさしさや明るさ、素直さや器用さ。

 この本の中で、本当は大変な事なのに、思わず笑ってしまう場面。

 何か所もありましたね。

 著者とのハイブリッドかもしれないけど、間違いなく、金武さんの生きてきた証です。

閲覧数:33回1件のコメント

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貴重な著書を読ませていただきありがとうございました。 感想が遅くなってすいません。一度読ませていただいてから何度か読み返しをさせていただいていました。主人公が私と年齢が近いこともあり、共感するところもありました。 もっとも印象に残ったのは、喘息の発作の苦しさを表現した部分で、「長い夜」の発作を起こした時の様子や「森の中の学び舎」(その三)で、悠二が岡沢の発作の苦しみを想起している部分でした。これを

冨部 久志という人物が花火写真家・金武 武とシンクロして、心地よい読後感の小説を書いて見せた。 飾らない文章だが主人公と作家の相性が見事に一致したとでもいえばいいのだろうか。作家、写真家ともに不器用な印象であることがこの小説を牽引して物語は進む。その初心の強さが読者を引き込んで行くのである。 小説にとりかかって17年の歳月がかかったとあったが、飲みやすくコクを含んだワインのようにほどよく熟成された

写真は、真実を写さない。 では、花火写真家は何を写したかったのか。作家は、花火写真家の生涯を小説にすることで、何を写し取りたかったのか。 冨部久志『人生の花火』(新潮社)は、実在の花火写真家である金武 武をモデルに、死をも意識するほど喘息に苦しんだ少年が、たまたま訪れた花火大会をきっかけに、従来の花火写真を凌駕する作品をつくり、日本における花火写真家の第一人者になるまでの人生を描いた小説だ。 モデ

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