感想文12
読書に苦手意識がある私が、この本の第1ページを開くにはかなりの覚悟が必要でした。
ところが、最初の6行でスッと悠二の人生に吸い込まれて行きました。
細かい描写に風景や状況が目の前に広がります。彼の仕事の内容の詳しい説明にも知らなかった知識を得た気がしました。展開の早さもあり、どんどん読み進みます。
悠二の心情が痛いほど伝わり、親心が湧いたり色々な感情が湧いて悠二の半生に連れ添いました。
物語は突然終わってしまいます。
それでどうしたの?
結婚は?
体調は?
仕事は?
ご両親は?
悠二の人生が続いているから、ここまでなんですね。是非、歳を重ねた悠二のその後を知りたいです。
素敵な物語をありがとうございました。