感想文14
この小説は、私が存じ上げている金武先生とは多少異なる人物が、描かれているのだろうと予想しつつ読み進めていたものの、作品の中の葉山悠二さんと現実の金武先生の関係に少し混乱していました。
私はここ数年間の写真家としての先生しか存じ上げませんので、花火写真以外の先生像を葉山さんに投影していたと思います。
作中の葉山さんは、「私が若いころに知り合っていたら結構馬の合う友達になってたのではないか」と思わせる人物として描かれていました。それゆえに奥さまとの出会いやその後の道程、何年も同じ花火大会に通い続けて作品を作り上げる情熱など、小説として読んでみたい先生の人生もたくさんあります。
「続・人生の花火」お待ちしております。