読了。最近は小説など久しく読んでなかったのに、重い本を鞄に入れて通勤時や昼休みに貪るように一気に読んだ。
おもしろかった。悠二はもとより周囲の人物たちも生き生きと描かれていて「いるいる!」と親近感をもった。
思い返せば30年になる冨部さんとの付き合いの中で「これ、私やん」というエピソードに苦笑したり……。久々に本を読む楽しさを思い出させてくれて、おおきに!
金武さんには以前、食物アレルギーの取材でお話を伺ったことがある(金武さんはお忘れだと思うが)。にこやかな語り口とは裏腹に、その壮絶な戦いの日常に、大げさではなく戦慄を覚えた。
個人的にはアレルギー体質との戦いの話をもっと読みたかった気もするが、そこは意図があってのことだろう。
なにせ金武さんは、冨部さんが惚れ込むのも無理のない「めっちゃいい人」なのだ。自分の体質も、周りのイヤな人たちも全て受け入れて笑顔で包み込んでしまうのである(1回しかお会いしてないが多分)。
金武さんが花火に出会ったように、冨部さんは金武さんに出会って執筆意欲に火がついた(17年もの長きに渡り消えない火が)。次はどんな作品を読ませてくれるのか。楽しみでならない。
ヒサコさん、
ヒサシです(笑)。 感想文、ありがとうございます。楽しんで頂けて良かったです。 金武さんを知っている方ならではのポイントを突いておられますね。
即ち、アレルギーと壮絶な戦いをしてこられたのに、また花火写真家として自立するためには様々な障害があったのに、それを感じさせない「めっちゃいい人」なのですよね。
あっ、ヒサコさんのエピソードも黙って頂戴してすみません。あまりにも面白過ぎるので、活字として残させて頂きました。よほど信頼のおける人でないとどういうエピソードなのか口外しませんので、ご安心ください。
そういえば、阿蘭ヒサコさんは、小説家としては先輩ですよね。是非とも、何か自分の書きたいものを書いて、世の中を瞠目させてください。
冨部