小説『人生の花火』の帯の言葉より

　　

　　誰でも人生に一度、大きな花火を打ち上げる権利がある。

　　本書は冨部 久志が打ち上げた大輪の花火である。

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　　つかのま、夜空を華やかに焦がし消えていく「花火」。

　　そのせつなさの「美」に魅せられた写真家が福田 武だ。​

　　現在は金武 武と名乗る、日本の花火写真家の第一人者である。

　　彼に惚れ抜いた冨部 久志が、福田の半生を小説にした。

　　人と人が結び合うことの強さが、みごとに「作品」となった。

 

　　                         　　　　　　　　　　　岡崎 武志（書評家）

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