さて、本に帯はつきものということで、どうしたらよいか悩みました。自分で何とか考えようと思いましたが、それでは箔が付きません。そこで、書評家の岡崎武志さんに頼むことにしました。
岡崎さんとは新潮講座の文学散歩で知り合いました。講座の内容は、都内の駅に集合し、近くの文学や文学者にゆかりのある場所をめぐるというもので、作家の住んでいた場所や小説の舞台などを肌で感じる事ができ、そのあとは一杯やりながら、岡崎さんや新潮社の森重さんと歓談するというおまけ付きの、大変贅沢なひと時を過ごせるものです。時にはカラオケにも行き、岡崎さんのオハコの一つである、CKBの『せぷてんばぁ』が聴けたりします。次回は、以下の通りです。
しかし、数十冊の本を出されていて、天声人語にもその文章が載っている岡崎さんに、果たして私の自費出版の小説のために帯の文章を書いて頂けるのか? 悩んでも仕方がないので、恐る恐る声を掛けると、有難いことにすぐさま快諾して頂けました。
そうして出来上がった帯の文章、さすが名人だけあって、金武さんの花火写真とともに、本の表紙の上で光彩を放っています。
その後、本が発行される時に、たまたま金武さんが新宿で写真展をやっていたので、本を渡すために岡崎さんにも来て頂きました。その時の写真がこれです。
実はこの三人、岡崎さんを中心にして名前でつながりがあります。 そう、久志-武志-武です。縁があったのですね。
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