Hisashi Tomibe5月31日3 分文学フリマ、いざ参戦(31)撮影:金武 武さん 以前、文学フリマを訪問して、その時のことを書きましたが、今回は、出店者として参加しました。来場者は出店者含めて5,482人、大盛況でした。その中で、私がテーブルの上に並べたのは、自分の小説以外に、石月正広さんの小説、金武武さんの花火写真読本と花火写真のハ...
Hisashi Tomibe4月27日2 分PASSAGE棚主デビュー(30)前回、ご紹介したPASSAGE、遂に棚主としてデビュー致しました。置かせて頂いたのは、私の小説の他に、盟友である金武武さんの写真集二冊と石月正広さんの小説二冊。金武さんについては、このホームページでも何度かご紹介していますが、改めて、ネットの写真だけではなく、色鮮やかな花火...
Hisashi Tomibe4月17日1 分PASSAGE by ALL REVIEWS(29)4月16日(土)、神田すずらん通りにあるPASSAGEのポップアップ台において、一日店長を務めさせて頂きました。店長とは言っても、守備範囲は台の上の小説「人生の花火」や金武さんのムック本「超花火撮影術」「眺望絶佳の打上花火」+αを売るだけですので、それよりは、周りに並んだ棚...
Hisashi Tomibe3月22日4 分いつか王寺駅で(28)三月の岡崎武志さんによる新潮講座は、堀江敏幸の「いつか王子駅で」を題材にした、都電沿線を巡る文学散歩でした。 まずは、モノレールに乗って飛鳥山に登りました。ケーブルカーではないこのモノレールは、2009年に運行を開始したという事ですが、2001年に刊行されたこの小説の中には...
Hisashi Tomibe3月16日2 分森の図書室(27)これまで何度か耳にしたことはありましたが、先日、渋谷にある「森の図書室」を初めて訪れました。 2014年にオープンしたというこの店、気にはなっていましたが、どこにあるのかよく調べないまま、ずるずると年月を経てしまいました。そうしたら、昨年、渋谷の駅に直結するビルの8階に移転...
Hisashi Tomibe2月5日2 分小林秀雄氏の椅子(26)先週、「民藝の100年」を見に行ってきました。 副題は、柳宗悦没後60年記念展。お目当ての一つは、展示されているウインザーチェアを見ることでした。この、重厚感はあっても華美ではない椅子については、小林秀雄に学ぶ塾の 同人誌『好*信*楽』に寄稿したことがあります。...
ジョージくん1月18日2 分感想文19希望と、追憶と、ひとつの小説。 小説を読まなくなって久しいのですが、今回の「人生の花火」は久々に興味をもって読んだ小説です。 花火や写真?という印象を持ちながら、読み進みましたが、青春譚として充分楽しめる物語になっていました。読んでいるうちにエピソードの多彩な展開についつ...
Hisashi Tomibe1月17日1 分紹介されてはみたけれど(25)小説『人生の花火』は、今のところ新潮社関係以外では、日本自費出版ネットワークおよび自費出版年間2021、京一中洛北高校同窓会誌『あかね』の第五十九号、学士会のNU7のNo.39などで紹介されていますが、残念ながら、その成果は今のところ微々たるものです。いや、残念などと言って...
しよくさんじん1月16日1 分感想文18『人生の花火』、楽しく拝読致しました。幾度も挫折に遇ひつつも、花火を撮る写真家といふ道を見出してゆく悠二の生き様が、印象に残りました。 私のやうな平成生まれの人間の多くは、人生如何に失敗をせずに、効率的に目標に向かつて突き進むか、といふことばかりを無意識に考へてしまつてゐる...
Hisashi Tomibe2021年12月26日2 分若き日のアメリカ映画(24)クリスマスの日、仕事で鎌倉を訪れた。 実は先週も鎌倉の山の上にある旧小林秀雄邸を訪れていた。 しかし、今回は仕事、しかも厄介な部類のものだったので、昼過ぎに無事終わると、一杯飲りたくなった。向かった先は「奈可川」。ここは小林秀雄などの鎌倉文士がよく通った店で、中に入ると、白...
Hisashi Tomibe2021年12月6日1 分34年目の開栓(23)今から34年前、2年の米国駐在を終えて帰国を控えた私に、仕事の友人であるトムが、食事でもという事で自宅に呼んでくれた。訪れると、誰もいない様子で部屋も真っ暗。あれっ、どうしたんだろうと思っていると、突然部屋がぱっと明るくなり、クラッカーが炸裂した。いわゆるサプライズパーティ...
新荘 直大2021年12月5日1 分感想文17先日はご著書をご恵投くださり、誠にありがとうございました。 また、文学フリマにもお越しいただいたと伺いました。誠にありがとうございました。 ご著書を拝読いたしまして、お恥ずかしながら金武さんのことを初めて知りましたが、その背景にある人生と、鮮やかな花火のコントラストに驚くと...
Hisashi Tomibe2021年11月28日3 分それぞれの道(22)昨日、京都で小・中・高が一緒だった山本和夫さんの企画・演出による「少女夢幻論ll」を新宿で観た。 有望若手女優がひとり芝居を行うという事で、彼女たちの美少女ぶりを売り物にした劇だろうと迂闊にも思っていたが、まるで違っていた。...
Hisashi Tomibe2021年11月25日2 分『人生の花火』映画化?(21)ある人が、小説が長くてかつ様々な登場人物が出てくるので、途中でまた同じ人物が出てきても、どういう人物だったか覚えていない、何か登場人物のプロフィール付一覧表があると助かる、いや是非作るべきだと言ってきました。それも一理あると思ったので、作ってみることにしました...
Hisashi Tomibe2021年11月24日2 分文学フリマin TOKYO(20)11月23日の午後、流通センター内で行われた第三十三回文学フリマなるものに行ってきました。理由は出店者名簿から、小出版社や同人誌などの他に、個人で自費出版した本を出店されている方も散見したので、参考にしたいと思ったからでした。...
Hisashi Tomibe2021年11月20日2 分人生の入口(19)今から三十年余り前、暇に任せてツキ板(木を薄くスライスしたもの)シートをカッターで切り取り、象嵌の絵を作ったことがありました。 かつて見せたことのある友人にもう一度見たいと頼まれて、久しぶりに袋から取り出して眺めたところ、多少の浮きや隙はあるものの、なんとかまだ絵にはなって...
Hisashi Tomibe2021年11月12日2 分その先で待っているもの(18)平日の陽が少し陰り出したころ、仕事で渋谷に出向いた帰りに、駒場東大前に立ち寄りました。行く先は中にある生協書籍部。守衛室に立ち寄り、時計台を見上げながら校門をくぐりました。その古めかしい佇まいとデジタル化されていない学生の立て看は、昔も今も変わっていません。...
Hisashi Tomibe2021年11月6日2 分週末の楽しみ(17)11月5日の金曜日、日本武道館で行われた「風街オデッセイ2021」に参加してきました。二階席で歌手やミュージシャンの顔ははっきりと見えませんでしたが、感動の質に影響はありませんでした。それほど、横山剣を始め一人一人の歌手やミュージシャンが素晴らしいパフォーマンスを繰り広げ、...
ジャン・ピエール青山2021年11月6日4 分感想文16「人生の花火」感想 構想から17年かけて完成したという冨部久志君の「人生の花火」。 「私が経験したことだけでなく、作者・冨部久志さんの半生も織り交ぜた二人のハイブリッド小説です」 モデルとなった写真家・金武武氏が後書きで書かれている通り、この小説は写真家の人生と若き日の作者...
Hisashi Tomibe2021年10月25日3 分人生の絵画(16)その昔、学芸大学駅前に『兆八』という居酒屋がありました。 今から30年余り前の独身時代に祐天寺のアパートに住んでいた私は、大学時代の飲み仲間と夜ぶらぶらしていて、偶然この店を見つけました。カウンターとこあがりの座敷とテーブル席があり、15名も入れば息苦しくなるほどの小さな空...