第三の人生(71)
- Hisashi Tomibe
- 1 日前
- 読了時間: 2分

自分の人生を大きく分けた場合、第一の人生は学生という身分に甘んじていた24歳まで、第二の人生は会社員としてずっと働き続けた70歳までだった。過ぎてしまえばあっという間の人生。
そして今日から、同じ会社員ながらも週3日の勤務、つまり土日を除いて週2日も休みがある第三の人生が始まった。
大地震や世界的パンデミック、二度の交通事故や四度の開腹手術を経験しつつも、とにかく今日まで生きてこられたのは大変有難いことだと思っている。
まずは数えきれない暴飲暴食に対し、じっと耐えてきてくれたこの体に感謝するべきだろう。これからはもう少し労わって大事にするつもりだ。
そして、家族や親戚、友人や恩師や会社の仲間たちなど、これまで出会ってきた人、今現在も関わっている人にも感謝の念を捧げたい。自分がほんの少しでもましな人間になれたのだとすれば、これらの人々の支えや導きがあったからこそである。
さて、残り少ない第三の人生をどう生きていくべきか?
まずは仕事でいかに儲けるかに費やしてきた膨大な時間を減らし、周囲の博識な友人や知人に比べて圧倒的に少なかった読書の時間を増やしていきたい。読みたい本、読まなければならない本は山ほどあり、これからはその読書時間を増やすことができるのかと思うと胸が躍る。
また、仕事から帰ってきて急いで作っていた料理の質も向上させたい。食材や調理道具にこだわり、漬けたり煮込んだりする手間を惜しまず、新しい料理にもチャレンジしたい。
観たかったが見逃した映画やかつて感動した映画も余すところなく観てみたい。映画を観ている間だけは、この世の憂きことを忘れ、その中の世界にひたすら没頭したい。
旅もしてみたい。今まで行きたかったのに行けなかった場所に身を置き、新鮮な空気と風を感じてみたい。
そして、最後にもう一作か二作、小説を書いてみたい。『人生の花火』の続編、あるいは姉妹編、それと小林秀雄が生きていたあの時代、中原中也や青山二郎、河上徹太郎や大岡昇平など、様々な人間がお互いの思想や信念をぶつけ合いながら切磋琢磨していたあの熱い時代のことを。
……などと口で言うのは易しいが、これらすべてを実行していたら、恐らく残りの人生がいくらあっても足りないだろう。
ということで、まずは手始めに、最近サボっていた小説のブログを更新し、弾みと勢いをつけたいと思いました。
自愛です。
残り少なくない?
私の恩師は86歳まで現役で頑張り、もう1人の師は88歳。現役でものを創造しておられます。その人達からすると私は最低でも14年!
長い時があります。
後に歳月が見えないから、残りの思考になる。違うんです。まだあると感じる人にはない積み重ねてきた分厚い経験を持つ人とは違います。
だからこそ、身体のメンテナンスをして、最後の最後まであがける自分を作るのです。