感想文22
- 007
- 2023年5月13日
- 読了時間: 1分
冨部 久志という人物が花火写真家・金武 武とシンクロして、心地よい読後感の小説を書いて見せた。
飾らない文章だが主人公と作家の相性が見事に一致したとでもいえばいいのだろうか。作家、写真家ともに不器用な印象であることがこの小説を牽引して物語は進む。その初心の強さが読者を引き込んで行くのである。
小説にとりかかって17年の歳月がかかったとあったが、飲みやすくコクを含んだワインのようにほどよく熟成されたようだ。いつの間にか小説を読了していました。
007さま、感想文をありがとうございました。
楽しんでお読み頂けたようで、ほっと胸を撫で下ろしました。 そうなんです、主人公の半分は自分のような気がします。時間を掛けて書いている間に、いつの間にか主人公の物語の中に入り込んでしまっていたようです。確かに文章も不器用ですが、物語の力がそれを救ってくれたのではないかと思っています。次作では、文章ももう少しレベルアップしたいものです。