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武相荘に行ってみた(50)


      手前の茅葺屋根の建物が住居で、その向こうはレストラン。


 その存在を知って十年は経っただろか、いつか行ってみたいと思っていた武相荘をようやく訪れた。

 場所は小田急線鶴川駅から歩いて約15分。しばらく歩くと、坂が多い町であることに気付く。やがて武相荘の看板が出てきたところで左に折れ曲がり、さらに登って行ってようやく辿り着いた。

         歩道の植栽の足元。サマームスカリとタマスダレ。


 この白洲次郎と正子が住んでいた住居、二人の華麗な経歴からかなり大掛かりな建物を想像していたが、茅葺き屋根の家であり、思ったより質素で驚いた。しかし、中の調度品や骨董などはやはり見応えがあった。

    室内は写真撮影不可なので、ネットから拝借。写真の骨董はほんの一部。


 また、馴染みの本もたくさん並んでいて、机の下が掘り炬燵形式になっている正子の書斎も実に味わい深いものがあった。

          同上。小林秀雄の本が多数置いてあった。


 住居の周りの石畳や竹林なども大変趣がある。

             張り切って和服を着て来た妻。


 そんな落ち着いた雰囲気の中、併設されているレストランで頂いたカレーとオムライスは大変美味であった。

       元は夫妻の工作室だったのを改装したレストラン。眺め良し。


 白洲正子は戦後すぐに東京大空襲で焼け出された河上徹太郎夫妻と同居したことから、小林秀雄や青山二郎とも知り合いになり、それが縁で正子は骨董に没頭するようになる。文学では小林秀雄には頭が上がらなかったが、骨董では青山学校の生徒として、小林秀雄とは良きライバルであったらしい。その武相荘で、今度の10月15日(日)に骨董市をやるとのこと。二週続けて行くかどうか、迷っている。

 おまけ。白洲次郎の愛用車。「手を触れないでください」と書いてあったので、車に肘をつくポーズを取っているのですが、次郎さんに、「なんだ、こいつ」と睨まれました。

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