横山剣と江利チエミと小林秀雄(78)
- Hisashi Tomibe

- 5 分前
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一見何の繋がりもなさそうに思える三人ですが、江利チエミを高く評価するという点で、その名を並べてみました。
まずはクレイジーケンバンドの横山剣。
既にご存じの方もいらっしゃると思いますが、2026年1月11日(江利チエミの誕生日)に、彼女の楽曲が、世界の主要ストリーミングサービスで一斉に配信開始されたという公式リリースが発表されています。横山剣もさっそく SOUND FUJI の企画である『私が聴く、江利チエミ』にコメントを寄せています(三人目です。下線部をクリックして、選曲もお楽しみ下さい)。
江利チエミは、洋楽、歌謡曲、民謡まで難なく歌いこなしますが、同様に何でもこなす天性の歌手であった美空ひばりにはない、ある種の健康的な味わいがありますね。
そして小林秀雄。
『モオツァルト』という著作があり、ブラームスを始めクラシック音楽を深く愛していた人物が江利チエミを評価していた、というと意外に思われるかもしれません。しかし、昭和37年12月の朝日新聞に載せた『江利チエミの声』という短文で、こう書いています。
「私は、江利チエミさんのファンである。無精者だから聞きに出向いたことはないが、テレビでは、よく聞くし、レコードも持っている。そんな事を云ったら、新聞の方が、では、何故ファンなのか書けと云う。それは無理な話で、ファンはファンであってたくさんだと思うのだが。江利チエミさんの歌で、一番感心しているのは、言葉の発音の正確である。この正確な発音から、正確な旋律が流れ出すのが、聞いていてまことに気持がいい……」
午前中に執筆を終え、午後はクラシック音楽のレコードを聴いて過ごしたと言われる小林秀雄ですが、その中に江利チエミの楽曲も紛れていたと思うと、なんとも微笑ましい気がします。
おまけで、私。
私にとっての江利チエミといえば、サザエさんです。

長谷川町子による人気漫画『サザエさん』は昭和21年に始まり、昭和49年まで続きましたが、その間に映画化のほか、1965年から1967年にかけてテレビドラマも放映されています。当時私は小学校の高学年で、最もテレビに親しんでいた時代に当たります。ストーリーは余り覚えていないものの、江利チエミの独特な髪形だけは今でもはっきりと記憶に残っています。
余談ですが、長谷川町子は漫画『のらくろ』の田河水泡に弟子入りしていました。そして、田河水泡の妻は小林秀雄の妹である高見沢潤子です。『サザエさんうちあけ話』では、田河水泡宅に住み込んでいた長谷川町子が、寝ぼけ顔で小林秀雄を迎えるという逸話も書かれています。なんとなく不思議な縁を感じさせる話ですね。
ドラマではもう一人、気になる人物がいました。ワカメ役の上原ゆかりです。

以前にマーブルチョコレートのCMで人気を博していた彼女は、茶目っ気があり、当時の私より一つ年下ということもあって、どこか親近感を覚えていました。同世代の方なら頷いていただけるでしょうか。その後も映画やテレビで活躍しましたが、1985年に芸能界を離れ、現在は不動産会社「アイ・ハウジング」の代表取締役として活躍されています。
ちなみに、子どもの頃に好んで食べていたマーブルチョコレートは、今でも販売されていることをネットで知りました。さっそくコンビニで探して買い、数十年ぶりに口にしてみました。硬い糖衣を歯で割ると、懐かしい甘さが口の中に広がり、過ぎ去った年月の重みを感じずにはいられませんでした。




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