大河原愛さんの個展(77)
- Hisashi Tomibe

- 3 日前
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「Trace of Silence 5」
京都に帰省中だった昨日、大阪高島屋で開催されていた、大河原愛さんの個展「鼓膜に残る静寂を優しさに変えるすべについてII」に行ってきました。一昨年の六月、銀座 蔦屋書店で行われていた個展については、『二つの展示会(60)』というタイトルでブログに書きましたが(二つの展示会(60))、その変わらぬ信念に基づく絵は、一年半の時を経て、より強く心に訴えかけてきました。

特に「Trace of Silence 5」は、前回、この人型をした不思議な布の絵を見た時にも、「不在と実在、悪霊と天使が同居しているような、重層的な世界を感じ」ましたが、顔のないその表情が、より豊かに表現されていて、その世界観がさらなる上の階層へと登り詰めたような迫力と重厚感に圧倒されました。いい意味での宗教画的な匂いもするこの絵は、恐らく大河原愛さんの代表作の一つになるのではないでしょうか。
また2024年より始まった動物シリーズの絵もさらに進化を遂げていて、「人の心の闇と痛みと、そこからにじみ出る光を描き出したい」という思いが、動物の心にまで広がっている有様を、感じ取ることができました。


大阪での個展は明日までですが、今後も新たな地平へと進んで行かれる大河原愛さんのご活躍を楽しみにしたいと思います。




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