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月ヲ見テ君ヲ想フ(49)

更新日:2023年11月3日


           2023年9月29日(金)中秋の名月


 中秋の名月だった昨夜、仕事が終わったあとに文京シビックホールまで足を運び、挾間美帆m_unit日本ツアーのコンサートに行ってきた。

 彼女の名を知ったきっかけは、数年前にジャズ評論家の村井康司さんと岡崎武志さんの対談をネットで聞いていた時に、将来有望なジャズミュージシャンとして村井さんより名前が挙がったことで、以来、CDを2枚買い、ブルーノートのコンサートにも行った。そのCDの中に収められている「月ヲ見テ君ヲ想フ」、いかにも今夜の夜に相応しいその曲が、新譜の「ビヨンド・オービット」の曲に混じって聴けたことは感慨深かった。


*「月ヲ見テ君ヲ想フ」は以下をクリックすると聴けます。


 その新譜のCDの中にある、「エクソプラネット組曲」をメインにコンサートが終わったあと、CD購入者へのサイン会をやるというので、CDを買って列に並んだ。やがて自分の番が来ると、CDを差し出しながら、声を掛けた。


 「本日は中秋の名月は見られなかったけど、代わりに、素晴らしいプラネットが聴けました」

 少し笑ってもらったので、ついでにこう付け加えた。

 「夜空に煌めくプラネットも素晴らしいですが、同じように夜空を彩る花火も素晴らしいですよ。これ、花火に関連したサイトがありますので、よかったら覗いてください」

 そう言って、金武さんの花火写真入りの自分の名刺(『人生の花火』)を差し出した。

 「あっ、きれい」と彼女は呟いた。

 外を出ると、薄雲のベールを被った満月が真上に昇っていた。

 その、雲の海に揺蕩う月を眺めながら、「おつきさま・・・」と久し振りにいくつか願をかけてみた。

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