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岡崎武志さんの新刊(55)

更新日:3月26日


 小説『人生の花火』の帯の文章を書いて頂いた岡崎武志さんが、今年の一月に、自身の古本との付き合いの集大成とも言うべき本を二冊上梓された。

 一つはちくま文庫の『古本大全』、もう一つは書肆盛林堂出版の『昨日も今日も古本さんぽ』である。前者は東京堂書店で猫のイラスト入りのサイン本をゲットしたが、後者は勘違いで盛林堂に出向いてサインなしのを買ってしまった。その内容であるが、前者は古本に纏わる様々なエピソードが満載されていて、後者は岡崎さんが九年を掛けて廻った全国の古本屋紀行記が写真やイラスト共に載っている。ちなみに、『昨日も今日も古本さんぽ』には、何と私の事もほんの少し取り上げられている。興味のある方は是非ご購入を。岡崎さんの本を一度でも読んだことのある人なら分かると思うが、軽くて読み易いのに、実に旨味と滋養のある文章で、買って損は絶対にありませんよ。

 その岡崎さんが、『昨日も今日も古本さんぽ』出版記念の一環として、先日、埼玉県北本駅近くにある「小声書房」で、埼玉愛で有名でありかつ多才な岩田和彦さんとトークイベントを行った。いやあ、北本駅、初めて訪れたが、上尾や桶川の先で思った以上に遠かった。そんな遠いところに十一名が訪れ、二人のトークとギター演奏を楽しんだ。吉田拓郎の『春だったね』には、思わず私も「小声」で歌ってしまった。

 小声書房の開店を祝うイラストを描かれた岡崎さん。ちなみに、小声書房の店主と私は  神保町の一棚棚主書店『PASSAGE』を介して繋がりがある。


 トークイベントの最後に抽選会があり、岡崎さんが持ってきた様々なものが景品となっていたが、私は岡崎さんが諫早にある野呂邦暢旧宅の前で拾ってきた小石を獲得した。岡崎さん曰く、「変わってるなあ」「いえいえ、この封筒の岡崎さんの字とセットで、これは宝の石です」


 実は、野呂邦暢は岡崎さんがその再評価に大変力を入れられている作家なのである。私も関連の本を二冊買い、昭和の香りを楽しませてもらった。その野呂邦暢が生前にひょっとして足で踏みしめていたかもしれない石なのである。貴重な品物だと思えば思える。


 ところで、この石の種類は何なのか。グーグルレンズで調べたところ、エメリー、硬砂岩、チャートなどの名前が出てきた。白い部分は何かの化石かも知れない。ひょっとすると、石単体としても貴重なものではないかと夢を膨らませている。


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